今回バリでは4回ダンスを観にいきました。バリ芸能に興味がなかった私が4回もっ。
この日の夜も、カーチャーター終了後は、マッサージに行って、ゆっくり夕食、早く寝ようと思っていたんですが、ドライバーのロイヤルさんが「今夜、親戚の家でダンスがあるんですが、観にいきますか? 従兄弟とか甥っ子姪っ子とか95歳の大叔母も踊るんですよ~」とのお誘い。
いえ、今夜はスパに…と言おうとしたところ、「行きます行きまーす!」と父。ガイドブック情報でいっぱいの私達と違って、好奇心旺盛なお父さん。どうせダンスを観るなら有名なところのレゴン…と思ったけど、お誘いに乗ってみることに。
19時にホテルを出て、バトゥアンへ。…バトゥアン?
ロイヤルさんの親戚というから、てっきりプリアタンあたりの近所だと思っていたら、ちょっと遠いバトゥアンでした。お腹がすいたまま車に揺られた私は、車酔いから、胃痛と頭痛。会場に着いた頃にはフラフラ。暑いのに寒気がする時に、親戚のお家のダンス発表会を観るのか…と、ちょっと落ち気味…。
ダンスに詳しくない私は、すっかり「ロイヤルさんの親戚のお家で開かれるダンス発表会」だと思い込んで最後まで観ていたんだけど。
あとでちゃんと聞いたら、これはトペンの踊り手として有名なMade Djimatさんという人が率いる集団で、月2回だけ行われるガンブーという舞踊劇だったようです。早稲田大学の招待で12回も来日公演してるそうです。Tri Pusaka Cakti(Panti Pusaka Budaya)の"Masters Of Bali"を観てきました。
この会場に使っている布(?)縁が金色でキラキラしてキレイです。
何度撮ってもブレちゃうくらい動きが早くて上手に踊る男の子。これが甥っ子ちゃんかな?
発表会に出てきたオマケお子さん…だと思ってたけど(失礼)、これはバリスという、少年が踊るので有名なものだったらしい(^^;
蛙のダンスみたいなのも。
この人がマデッ・ジマさん。有名なダンサーさん。舞台の端に沢山お面を置いてあって、1人でお面をいくつも変えて、コミカルな動きで笑わせてくれました。人(ダンサー)がいないから、1人で何役も踊って大変だ~と思って観てたんですが・・・これは1人の踊り手が仮面を付け替えながら演じるトペンという仮面劇だそうで(汗)。知らぬとは、失礼なものです…;
そして最後に、よろよろっと、お婆ちゃんが1人で、割れ門に掴まりながら出てきました。
この人が、95歳の大叔母さんかな?
腰を折って、掴まって歩いているけど、踊れるのかな?
…と思っていたけど
曲が始まった途端・・・背筋がピンと伸び、手の指、足の指、表情が変わり・・・美しい乙女の舞でした。ダンスの知識無く、事前に詳しいことを聞きもせずに観ていたので、他は正直適当に見ていた私ですが、このダンスには引き込まれました。終了後はすぐに若いダンサーさんたちに支えられていたお婆ちゃん、踊っている間は、本当に少女のよう。
帰りの車では更に体調悪化でぐったりしてましたが(実はただの空腹だった。笑)、教えてもらわなかったら観に来なかったダンス。人の誘いに乗ってみるのもいいもんだ~と思った夜でした。