…これが曲者運転手さんに出会ってしまいまして。バスで6停車駅ほどの一本道なのだから、渋滞と言ってもたいしたことはないと思うのに、「これはあかん!!」と裏道へ。でも、裏道も混んでいる・・・。妙によく喋る運転手は要注意というのが私の中では定説なのだけど、案の定、混んでいる八坂→清水寺よりも、すいていて穴場な紅葉夜景スポットがあると言い出しました。道はどこも混んでいると言っているのに、矛盾してないか?…と思ったのですが、まぁこの運転手さんも、今が稼ぎ時なのでしょうし、その穴場スポットというのが、以前から気になっていた場所だったので、連れて行ってもらうことにしました。
清水寺の裏手の山にある、将軍塚へ。
清水焼団地に会社の保養所があり、以前5回ほど泊まったことがあるので、五条坂から山科方面に向かう道の途中から入る将軍塚への道案内は、気になっていたのです。初めて行ってみることができました。
ここは、青蓮院の飛び地になっているそうで、車でしか来られないから穴場の紅葉ライトアップスポットだそうです。
運転手さんも一緒に車を降りて、案内してくれるようです。料金はどうしたらいいのか聞いてみたら、あとでいいから~と流された…交渉したほうがいいんじゃないかな?と思ったのですが。
でも、ライトアップされた紅葉がとってもきれいだったので、まぁいいか~と、観て回りました。そしてここには、京都と大阪を一望できる展望台がありました。
展望台を振り返ると、見事な月が。
カメラを置くところがなくてブレちゃったけど…圧巻の夜景でした。右のほうに、ぽっかりと暗い部分があって、そこは御所。桓武天皇がこの場所に立って京を一望し、長岡京を移すことに決めたという場所だそうです。
サーチライトは、清水寺から出てるそうです。
着物で寒かったので、夜景と紅葉を観て満足し、早く車に戻りたかったのに・・・運転手のおじさんは、携帯のカメラで必死に月の写真を撮っています。車中からずっと信号で止まるたびに携帯を見せられていたのだけど、この人、ここで月を撮影するのが趣味だそうで・・・延々、撮ってました。
で、やっと気が治まったらしく、車に戻ると・・・「もしかしたら、メーター上がってるかも~」と言い出しました。
まぁ、わかっていたけど。観光貸切扱いにしてほしくて、さっき料金のこと聞いたのに~。しかも、あんたの月撮影のせいで、滞在時間倍くらい長くなったんだけど・・・。しかも「もしかして」って何よ。。。?
なんだかエンジンの調子が悪くて、外国タクシーのようにガクガク揺れたし、バックするたびに「ちょっと後ろ見てて」とか言い出すし・・・だ、大丈夫かな、この人。
ちょっとムッとした私は、山を降りたら、すぐに五条坂で下ろせと言ったのですが、「ここは多分混んでる。行って動けなくなったら大変だ」と言って、出口を降りずに通過!出口もその先も、特に渋滞はしてませんが? 通過してから、大通りの関係ない道を指して「ほらすごい渋滞!」。
…で、「混雑を避けて下ろしてあげたいから」…とか言い出して、また裏道に。調子のいい口調は危険信号…。大声で関係ない話を始めて裏道をクネクネ。
さすがに私も腹がたって、さっきの出口は全然混んでなかったし、目的地(着物屋さん)は出口からすぐだったから混んでいようが関係なし、こんな道に来てしまって、どうしてくれるんだ!!もう着物返す時間だから、降ろせ~!!とキツク言ってみました。我が家は、嫁がクレーム担当です(苦笑)。関東から来た大人しい観光客だと思っていた運転手のおじさん。驚いて4400円のところを4000円に値引きし、これは親切でやったことなんだけど、他の運転手に見られたらマズイとかモゴモゴ言い出しました(--);
本当はもっと言いたかったけど、うまく言えなくて黙って降りてしまった。悔しい~…;
てか、断るなら、怒るならもっと早くって、自分にツッコミ。タイミング遅いのよね、私。。。
ま、将軍塚は良かったから、紹介してくれて良かったんですけどね。車でしか行かれないところだし、東福寺はラッシュのような混雑だったので、ゆっくり、ひと気のないところで眺める紅葉と夜景には圧倒されました。
着物をお返しして、洋服に戻り、カイロをペタペタと貼って、防寒万全で清水寺の夜間拝観に向かいましたが・・・ちゃわん坂の半分までチケットの行列ができていたので、あきらめました。
寒かったので汁物が食べたくて。青龍苑の『有喜屋』さんでお蕎麦をいただきました。
温かい湯葉とじ蕎麦、美味しかった*
MASAちゃんが、ざる蕎麦だけなのは…このあと近くの『イノダコーヒ』でサンドイッチを食べるつもりだったからなのですが、残念ながら、イノダコーヒはもう閉店してました。
で、高台寺前の『都路利』を覗いたら、全然混んでなくてすぐに入れたので…。寒いと言っていたくせに、やっぱり入ってしまいました。私は小さめのにしましたが、MASAちゃんは特選パフェ。
彼にとって、お蕎麦は前菜くらいのものらしく、この大きなパフェを食べても満足しないよう。前菜とデザートのみで、メインがないそうな。恐るべし、メタボり君。
お家に帰ったら、ママ様のカレーがあったので、嬉しそうに食べていました。